金属粉末|超入門編②「金属粉末が使われるのはなぜ?」あなたが知らない本当の理由に迫る!

こんにちは、よしざわです。

今回も金属粉末ビギナーに向けた超入門編の第2段!「なぜ金属粉末が使われるか?」について解説します。


前回の記事では、「そもそも金属粉末とは?定義は何?」を解説しました。金属粉末が何かについてわかったとして、そもそもなぜ金属粉末が使われているかご存知ですか?

「えっ?
一言で説明できない…」

それなら今回の記事を読んでいただく価値がありますよ。

  • 金属粉末の特長がわかる
  • 金属粉末が使われる本当の理由が学べる

金属粉末の専門家じゃないのに、
それを知って何の役に立つの?


たしかにこの記事を読んでくださっている方の90%以上が、「金属粉末は本業じゃないけれど、仕事上やむを得ず知る必要がある」という方でしょう。けれどそんなあなたにこそ、読んでいただきたい!そう考えています。

なぜなら、材料選びをめっちゃ時短できるからです。


金属粉末が使われている理由がわかれば、金属粉末にするか?それとも他の材料にするか?判断するときの勘が働くようになります。実は工業材料を手に入れるのって、めちゃくちゃ時間がかかることが多いんですよ。それこそ下手したら数ヶ月から半年以上かかることもザラ。それを考えると、初動でいかに正しい材料にアプローチするかが開発プロジェクト成功の鍵を握っているんです。



金属粉末が使われている理由がわかれば、金属粉末でなければ解決できないコトに絞って、回り道せずによい金属粉末にたどり着けるようになります。金属粉末だけにとらわれず、よりよい材料を選べるようになるでしょう。その結果、あなたが抱えている仕事がぐんぐん前に進む、そんな未来にお連れします。

それではさっそく本編に入りましょう。


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おさらい 金属粉末は金属と粉末の掛け算

金属粉末が使われる理由をお話する前に、大事なことを復習しましょう。前回の記事でお伝えしたように、金属粉末は、金属と粉末、2つの要素で成り立っていますよね。

そして「金属」はその材料の成分(どんな物質が入っているか?)を表し、「粉末」はその材料の形を表します。金属粉末を含む材料を語る上で、この「成分」と「形」を押さえておくことがポイントです。

なぜなら成分と形、このどちらかが変われば、材料の特長も購入先も変わってくるからです。


ちなみに金属と粉末、それぞれの特長を覚えていますか?

特長は、次の通りです。

金属の特長
  1. 力を加えて形を変えられる(伸ばす、押し固める…etc.)
  2. 光沢がある(キラキラする)
  3. 電気や熱を通しやすい

*厳密には金属の種類によって、さらに別の特長を持つこともあります。たとえば金属の代表格である鉄は、3つの特長に加えて「硬くて強い」「磁力を通しやすい」という2つの特長を持ちます。

粉末の特長
  1. 細かい(1mm以下の粒)
  2. 流せる
  3. 混ぜられる



金属粉末は、金属という成分からくる3つの特長と、粉末という材料の形からくる3つの特長をあわせ待つ、優れた材料なんですよ。


この仕組みを知っていただいたところで、いよいよ「金属粉末が使われる本当の理由」に迫っていきましょう。


金属粉末が使われる本当の理由とは?

はじめに結論を言います。

金属粉末が使われている理由は、金属と粉末両方の特長を活かさないと解決できないことがあるからです。

たとえば、金属の特長だけが求められるような部品を作る場合、わざわざ金属粉末を使う必要はありません。なぜなら金属材料の形には、粉末だけなく板や棒、線などいろいろな種類があるからです。粉末を固めるよりも板を叩いて形にする方が簡単なら、金属粉末でなく金属板を使ったほうがいいですよね。


金属粉末は、金属と粉末、この2つの特長が重なるエリアに使われているのです。

ですからあなたが何か新しい材料を探しているとき、材料に求める特長が上の図の重なりに入っているか?確かめてみましょう。もし入っていたら、そのときは金属粉末の出番ですよ!


金属粉末と他の材料、迷ったときの処方箋

金属粉末は、金属と粉末の特長が重なる部分に使われています。といっても、金属粉末の特長すべてが必要でない場合、金属粉末以外の材料も候補になります。

たとえば金属の小さな部品を作るときの材料候補には、金属粉末だけでなく、金属の薄い板や細い棒も選択肢に入るわけです。こんなふうに選択肢が複数ある場合、どれにするか?迷ってしまいますよね。



あえて炎上覚悟で言いますが、そんなときは金属粉末以外から試してください。

誤解しないでいただきたいのは、別に私は金属粉末業界が嫌いなわけではありません。むしろ大好物!(笑)

だからこそ「金属粉末が一番上手に解決できそうなテーマ」、これだけに集中していただきたいと考えています。あまりにも苦手な領域にエネルギーを注いでも問題解決は覚束ないでしょう。その結果、ユーザーとメーカー両方が不幸になってしまうのは悲劇です。


そして言いづらいのですが、金属粉末は他の金属材料に比べて、手に入りづらい傾向にあります。その理由は長くなるのでここでは説明しません。けれど現状は、金属製品を多く扱う鉄鋼商社さんであっても、金属粉末を幅広く扱っているところが少ないんです。



そんな状況ですから、いきなり金属粉末を探そうとすると、「そもそも誰に問い合わせればいいか?」見つけるのが簡単ではありません。…そしてようやく候補のサプライヤを見つけても、まだまだ困難は続きます。

「求める金属粉末を取り扱っているか?」「無い場合、専用に作ってもらえるか?」といった具合で、果てしない調整や交渉が待っています。そんなことを繰り返しているうちに、半年以上も材料を入手できないまま!なんてケースも割と普通に起こるんです。



ですから金属粉末とそれ以外の材料、複数の候補がある場合、まずは入手しやすい金属粉末以外の材料からアプローチすることをオススメします。
*もちろん入手が簡単な金属粉末もありますので、実際はケースバイケースです。ただし私の経験上、一般には金属粉末の方が入手しづらい傾向にあると思います。


まとめ

今回は、数ある材料の中で金属粉末が使われる理由をお伝えしました。

金属粉末は、金属という材料の成分が持つ3つの特長と、粉末という材料の形が持つ3つの特長を持っています。材料に求められる特性や性能が、金属と粉末の特長に合っている場合に、金属粉末が使われます。

金属粉末の特長
  • 力を加えて形を変えられる
  • 光沢がある*
  • 電気や熱を通しやすい
  • 細かい(1mm以下の粒)
  • 流せる
  • 混ぜられる

*金属の種類や粒の形によりますが、粒の大きさが小さくなるほど光沢が見えづらくなる傾向があります。



あなたの探している材料が、これらの特長の多くに当てはまる場合、ぜひ金属粉末をお試しください。一方で「金属粉末以外の材料でもいけるかも?」そう感じたときは、金属粉末以外からトライしてみることをオススメします。

とはいえ何を選んだらいいか?
迷っちゃう…


そんなとき、私でよければ喜んでご相談に乗ります。

ぜひこちらからお問い合わせいただければと思います。サプライヤさんのご紹介だけでなく、必要であれば材料の選定もお手伝いいたします。ご相談はいつでも無料ですので、お気軽にお声がけくださいね!




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